2008年4月28日月曜日

みんなの声

以前ブログで紹介した「みんなの声」が沢山集まったので紹介します。
みんなの文章を見ていて、この企画をやってよかったなぁって思いました★


みんなの声~「語られる存在」から「語る存在」へと~
 

今回のメーデーは、みんなでつくること、参加できない人も関われるようにすることを目指しました。
一人ひとりの抱えていることを共有したり、他の人たちの違う立場を理解できたらいいなと。
ここでは様々な人たちの、自由で素直な「声」を掲載します。日々の生活や仕事の中で感じること、もっとこんな自分の現状知って欲しいということ、メーデーに対する思い…。限られたスペースの中ですが、どれも「本当の声」です。
「フリーター」や「ニート」など、マスコミや世間一般では否定的なニュアンスで語られることばかりです。でも、本当にそうなのでしょうか?
自分のことばで語ることは、「わたし」になること。
わたしのことを良く語ることは、あなたのことを良く聴くこと。

■ フリーターとニート、一緒に語られることが多いけれど、ぜんぜん状況が違うんじゃないかな。特に、ニートってどんな人のこと?と聞くと、ばらばらの答えが返ってくるし・・・。勝手に一つのカテゴリーに押し込められているけど、一人一人みんな違う状況の中で、やむを得ず仕事につけないでいる。ことばでその人々を決め付けて語ることはやめて欲しい。
(札幌市18歳 女 週1回だけのアルバイト)

■ ホテルの厨房勤務。外国籍で日本語が不充分なのを理由に、時給はみんなより50円安い。とは言っても 会話には不自由していない。しかも外国人のお客様が来るといつも厨 房から呼び出されて大いに貢献して いる気がする。ある日、外国人のお客様のための注意書きを英語に翻訳して欲しいと頼まれた。仕事を評価 してもらいたいから喜んで引き受けた。でも勤務中にはできないから家に持ち帰り、読めない漢字を調べな がらやったら4時間くらいかかった。しかしそれに対する報酬はなし!びっくりして抗議すると、支給され たのはホテル内でしか利用できない1000円のクーポン券のみ。それでおわり・・・!?
(札幌市 24歳 女 派遣)

■ 派遣で働いていたが、ある日出勤したら「もう来なくていい」って言われた。少し前に 経営方針が代わ ると聞いたがそのせいか?!!もちろん派遣会社に登録しているだけじゃ収入は得られない。だけど派遣は 会社の都合でそんなにも簡単に切れるのか・・・明日からの生活を考えるとショックで涙が出てきた。
(札幌市 24歳 女 今はアルバイト)

■ いつも運動の中から私たち性的少数者は排除されてきた。障害者も在日朝鮮人もアイヌ民族もそうであ  る。平和を語る人々によって死に追いやられ、正義を語る人々によって理不尽な立ち位置を強いられてき  た。彼らの語る連帯や団結は、私たちにとっては差別や排除に他ならなかった。このメーデーが新しい運動 の先駆になりますように。1978年、銃弾に倒れたゲイの政治家ハーヴェイ・ミルクの言葉をみんなに贈り ます☆
 「希望がなければゲイだけでなく、黒人もアジア人も障害者も老人も、希望やエッセンスがなければ、あき らめてしまう.希望がない人生は生きるに値しない.あなたが彼に希望を与えなければならない.」(H. ミルク)
(20代 ♂♀)

■ 明日から正社員で働きます。ホンネは正社員になりたくなかった。重い責任や時間外の呼び出しに応じな ければならない正社員の人々を見てきたから・・・。休みもなく、入院するんじゃないかってくらいフラフ ラになって働いている姿を見てきたから・・・。とりあえず3ヶ月、精一杯やってみようか!
(札幌市 28歳 男 清掃業)

■ 命を削って正社員として働くか、
 非正規雇用としてやりがいの無い低賃金単純労働を続けるか、
 あるいは優れた能力を発揮してフリーランスで働くか、
 他人に扶養されるか、強盗するか、
 完全に自給自足するか、光合成するか、
 それ以外に生きてく方法はないのだろうか?
 いやいや、オルタナティブはきっとあるはず。
 ヒント→経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか。
 ヒント→連帯経済。
 ヒント→コミュニティ。
 目を向ければ、そこ、ここに、
 新しい働き方、生き方をしている人たちがいるのが見える。
(20代、休職・求職中)
 
■ 主婦で子持ちです。兼業主婦を目指しています。家庭に入り子供を持った自分がもう一度、腰掛でなくま じめにスキルアップできる仕事に就くことに困難を感じています。当然のような残業。自分の能力不足と思 い込まされ、必要以上に身を削り会社に貢献しなければ自分の居場所を確保できない実態。私はこれまでの 自身の職場環境や様々な人との関わりの中で、
  それがあたりまえと思って仕事をしてきました。そうでない世界があると聞きますが、多くの場合、働く 人間はアルバイトも社員もただのコマ。私はそんな仕事を取り巻く実情が変わることを切実に願っています。(札幌市 28歳 主婦)

■ 建築現場労働の僕らは孫請け以下の零細企業の社員で典型的な3K職場。
  公共工事の無理な経費削減や不景気で、無理な予算、工期の仕事になると、しわ寄せが来るのは僕らの労 働条件。安全第一で、なんていっても、自己管理も何もあったもんじゃない。他に何もできない奴隷状態ですね。
 まあ、現場仕事のいい所は、同じ条件は現場限りという所。
  でも会社自体がギリギリの経営なので、たとえば有給とかは全く現実味のない話。ボーナスなんてのも縁 がない。それより、必要な時に休めるかが大きな関心で、扶養家族や借金とかでより多く金が必要な仲間  は、それすら自ら放棄するしかない。辞めても、よい条件の勤め先なんてないから。その上雇用保険特例一 時金や冬期技能講習といった制度はどんどん削られ、なくなっている。
(40代 会社員T)

■ フリーターにも社会的信用と、未来の保障を要求する。

■ 飲食業の多くは、当然のように長時間勤務。睡眠時間は平均6時間あればよい状態で、社会保障もなく、 給料に見合わない責任を負わせられている。将来の夢どころか、今の生活を維持するのがやっとです。
  今の会社は、社会保障もあり、給与に見合った労働内容に近い状態ですが、やはり、寝る間も惜しみ仕事 をしなければならない日が多く、僕には妻と子供がいますが、家族との時間は充分取れません。
  同じく飲食店で家庭を持っている人の中には、家庭を維持することができず離婚してしまうケースも多  く、やりきれない思いを抱えながら仕事をしている人もいます。あたりまえに、夢を持ったり、家庭を持っ たり、また維持してゆける、そんな会社が増えるような世の中になるにはどうしたらよいのでしょうか。一 部の人間ばかりが保障される世の中は、先進国とは言えないのではないでしょうか。
                        (札幌市 31歳 男 飲食店 勤務)

■ これまで何度かメーデーに参加してみた。でも組合の動員でもなければ、政党に所属しているわけでもな い私には居場所がなかった。知り合いもなく、寒空の公園になんとなく立ち尽くして、デモが始まると、最  後の方になんとなくついて歩いた。ここにいていいのかなといつも思っていた。これが私の今までのメー デーのイメージ。今回のメーデーには太陽の暖かさを期待しています!
(札幌市 40代 女 プレカリアート)

■ グループホームの介護職員として、日々認知症のお年寄りのお世話をしながら、やりがいのある日々をお くりませんか?正社員への道はないに等しく、毎年契約更新します。手取り月収14万円。ボーナスなし。 残業はたっぷりありますが残業代なし。3交代勤務。夜勤は一人で9人を担当するため、仮眠休憩なしの  18時間勤務です。こんな僕の職場で一緒に働きませんか?
 (札幌市 23歳 男 どうせこの職場は変わらないと諦め気味の社会人3年目)

■ 床屋は失業しないらしい。技術者だから…で、一切の社会保障はなかった。国民年金、国民健康保険…み んな少ない手取りから捻出。雇用保険もなし。でも正社員だった。だからパートさんの仕事をチェックする ように…って。コレも私の仕事?! 
(札幌市 40代 女 元理容業)

■ 作家のボリス・ヴィアンはかつて「ぼくはくたばりたくない」という詩を書いた。
  お店をやってるこ、ミュージシャン、表現者たち。経済的な理由から、この国でゆっくりと考えたり、学 んだり、話したり、そして、自由に生きることは困難であり、ますますこの傾向は続くだろう。
  くだらない世界にNOといい、未来を作るべき時と場所は、今ここにある。 
  僕にとってメーデーとは、春の到来を喜ぶひとときである。この国では金のことばかり言ってる。お金が ないことは人間を苦しめる原因であるが、お金や仕事に振り回される人生は幸福とは言えない。僕が欲しい のは、大企業やお金が提供する娯楽ではない。僕が欲しいのは、友人とゆっくり話す時間、文化やちょっと した余裕や遊びなのだ。せわしさに覆われているこの世界を変えることは案外と簡単だ。一緒に音楽を聴い て、 花見でもしながら、お茶でも飲みませんか?特に御代は要りません。
                                       佐伯悠 (宇宙海賊)

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